夏休み中のお子さんをターゲットに、ミニかまどワークショップを開催しました。造家工房の家づくりの特徴である「土壁」の土を材料に、1合炊きのミニかまどを2週に分けて作ります。「土壁」や「漆喰」って何なのか、「左官」ってどんな仕事なのかを知ってもらえるキッカケになれば…と思います。
工作や自由研究のアイデア
1週目
土壁の土でできた日干しレンガを使って、家族で協力しながら形を作っていきます。皆さんの発想がとても豊かで、目や鼻がついて顔になっていたり、足やしっぽがついていたりと色々な装飾が付いていました。
2週目
1週間しっかり乾燥させたら、和左官の稲垣さんを講師に迎え砂漆喰を塗っていきます。塗り方の軽い説明とお手本を披露してもらったところ、みなさん稲垣さんの職人技を不思議そうな表情でまじまじと見つめていました。私も造家工房で働き始めてから左官屋さんの仕事風景をじっくり見れたので、一般の方がこんなにも近くで見れるのはなかなかレアだと思います。
お手本を見た後は、早速砂漆喰を塗っていきます。コテで塗るのが難しいようなら、手でペタペタと塗ってもいいですよ。今回は事前に選んでもらっていた1色のみで仕上げたり、他の人の色をもらい2、3色使って仕上げたり、カラフルな子どもらしい可愛いミニかまどが完成しました。
ただの丸いミニかまどに模様がついてカラフルになったり、手足がついた動物になったりするとは想像できませんでした。こんな個性的なミニかまども面白いですね。また普段触れることのない土壁や漆喰で作り、実際に火を使った調理方法で昔の暮らしを体験できるので、夏休みの工作や自由研究にもおすすめです。
和左官(なごみさかん) 稲垣 和宏
●1996年 左官見習い開始
●2004年 一級左官技能士取得
●2006年 和左官として独立
●2014年 造家工房の仕事に携わり始める