HAGI  萩原一輝

萩原一輝

いまの姿勢を続けていきたい

私はハウスメーカーの住宅を請け負う工務店の大工でした。ある時、知り合いの職人を通じて「伝統構法の家を建ててみないか」という誘いをもらい、転向を決めました。
構法が違うといろいろ覚えるべきことが多くて大変でしたが、それが新鮮で楽しかったですね。最近、棟梁を勤めた住宅で「扇垂木」の天井をつくらせてもらったこともそのひとつです。以前から扇垂木という名前は知っていましたが、普通なかなか経験できる代物ではないと思っていましたから、設計段階で話が出た時は「ぜひ!」と瞬時に声を挙げていました。
それなりに苦労しながらも仕上がりは上々、達成感もありましたが、後に「住まい手のMさんがとても気に入ってくれているよ」と教えてもらった時は一番嬉しかったですね。自分にとって記憶に残る現場の一つになりました。

伝統工法で純和風の住宅

そもそも社寺や伝統建築が好きで興味がありました。なので住宅も日本らしい家が好き、伝統構法で純和風の家をいつかは手がけてみたいと思っています。集成材やボードなんていう新建材を使った「なんちゃって和風」ではない、本物の素材にとことんこだわった純粋な「日本の家」と呼べるものを建ててみたいです。
だから趣味のバイクでも同じです、日本の旧車が好き。バイクに限らず車や時計など、好みのものは皆アンティークなものになってしまいます。何故だか考えたことはありませんが… 時代を経てきた本物に魅力を感じるのかも知れませんね。

大工で良かったことは、いろいろな人との出逢いでしょうか

私は、自分自身の価値観はしっかり持っているつもりですが、グイグイ前に出るのは苦手、シャイで口下手な性格です。それもあって施主さんとの会話も多い方ではありません。だからその分、私の仕事を喜んでもらえた時はそれがとても嬉しい。そんな出逢いがある度、自分は大工を選んで良かったと思えるようになりました。

施行実績

お気に入りは棟梁推薦の扇垂木|四日市市・M様邸

設計:株式会社 造家工房

人と猫が心地良く過ごす木と土壁の家|四日市市・K様邸

設計:株式会社 造家工房

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萩原一輝(はぎわら かずき)プロフィール
HAGI(はぎ)代表 大工歴22年 
昭和58年四日市市生まれ、鈴鹿在住。 趣味はバイク
玉掛け、建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者、木造建築物の組立て等作業主任者