「キャンプ飯」を楽しむ!ミニかまどを作る三重県のワークショップ

約1年ぶりにミニかまどワークショップを開催しました。お米一合が炊けるサイズのかまどを「土壁」の土と「漆喰」を材料に、2週に分けて作っていきます。
お家で炊くのも良し、キャンプやBBQなどアウトドアに持っていくのも良し、さらに災害時にも使えるちっちゃくて可愛らしいかまどです。炊飯器ではなくかまどで炊くからこその、おこげの香ばしい味が最高ですよ!

大人も子どもも楽しいミニかまど作り

1週目

土壁の土を型にはめ込んで作った「日干しレンガ」を丸く並べて形を作ります。すべて並べられたら土で隙間を埋めて、綺麗な丸になるようにコテで撫でていきます。作り方は至って簡単なので、小さなお子さんも泥んこ遊びの感覚で楽しめますよ。

2週目

和左官の稲垣さんを講師に迎え、砂漆喰を塗ります。まずはお手本に、稲垣さんが説明しながら漆喰をぬっていきました。5分程度でサラッと綺麗に仕上げ。流石の職人技👏

一見難しそうに見える漆喰塗りですが、案外みなさんスイスイ塗っていくものです。全体に塗れたら一旦水が引くまで待って、さらに満足するまで磨いていきます。お子さんとの参加が多いミニかまどWSですが、ここからは大人が本気を出して磨き続けます…。黙々とひたすら磨き始めるので、会場は一気に静まり返るんです(笑)

今回は耳や足など付かず、基本の形でコロッと可愛いミニかまどの完成。
一合炊き用釜もプレゼントしたので、是非活用して美味しごはんを炊いてくださいね。「ごはん美味しく炊けたよ」報告、楽しみに待ってます!

固形燃料を使ったお米の炊き方

①一合のお米を研いで、200mlのお水を入れる。
②お米を水にしばらく浸す。時間は以下の通り。
・30分:粘りが少ないやや硬めの食感
・30分~1時間半:しっとり粘り強い食感
③固形燃料と釜の隙間は3cm程度がベスト。固形燃料の下に分厚いものを敷く。
④陶器釜に蓋をして炊き始め、固形燃料が燃え尽きるまで放置する。
⑤燃え尽きてから30分程蒸らして完成。

和左官(なごみさかん) 稲垣 和宏

●1996年 左官見習い開始
●2004年 一級左官技能士取得
●2006年 現在の「和左官」として独立
●2014年 造家工房の仕事に携わり始める